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貪欲でありつづけるという純粋な美しさ[シュルレアリスム展]

国立新美術館で会期中のシュルレアリスム展へ行きました。
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印象派などと違って、とっつきにくいジャンルと思われがちなシュルレアリスムも、
日本で開催すると、こんなにも○○○できるのかと感心。
今、流行りの、「わかりやすく伝える」商法?

子どものころから、グロテスクに抵抗はなかった。
エッシャーやマグリットの不思議な世界に、見た目だけではない、
得体の知れないメッセージに、心が揺り動かされた。
それがシュルレアリスムだと認識したのは、フランシス・ベーコンの「椅子から立ち上る男」
を見たときのこと。
びりびりと、自分の肌がはがされるような、衝撃的な出会いでした。
ほぼ同時期に、アウトサイダー・アートというジャンルを知り、
彼らの解放された創作活動が、うらやましくさえ感じました。


型にはまること、何かに従うことは、一時的な安心感を得ることができる。
そんな気がするだけで、なにも満たされはしないのに、なぜかそう考えて行動してしまう。
麻薬のように、それに飼いならされてしまうこともあるだろう。

思想さえも抑圧される時代は終わり、現代は自由を手にしたはずなのに。

私たちは自由になったのだろうか。解放されたのだろうか。
この1カ月、人類を不安に陥れているのは、からっぽな、自分自身なのかもしれない。

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